moratorium

うってつけの日々

とりとめないこと

ふいに、絶望に囚われてしまった。

ほとんどひとつきぶりに、借りている部屋に帰ってきて、やっぱりこの部屋は陽当たりがよくて、本当に幸福な明るさと暖かさがある部屋だと思った。
久しぶりの一人だったから、時間をもてあましながら、ふらふらと散歩をしてみた。

その帰り道。
車のランプが煌々としていて、私は歩道橋に一人で、風が強い。すれ違う人々は何処かへ帰っていく。髪が風にばらばらと吹かれて、同時に、足元も掬われた。
ひとりだとおもった。
唐突に、強烈に、ひとりだと思った。

久しぶりに絶望がやってきて、どうやってやり過ごしていたのか全く分からない。

一人できちんと生きていきたいと切に切に願っているのに、その強さが依存を強めるようだ。
心もとない。一人で生まれてきたのに、どうしてこんなに弱いのだろう。