花牢
実家に閉じこもっているのを正当化してくれるような長雨だと思った。
自分の弱さを反映されたような夢を見て、それが本当に私らしくて悲しい。きっとこうなってしまうだろう。ということを突き付けられる、予知夢?
気温とともに自分の熱も冷めていくような気がしている。十分考えたはずだ。もう十分時間は使ったはず。時がたつほどに、動けなくなっていく。このまま朽ちてしまえればある程度の体裁は整うのに、そうはいかないのが歯がゆい。生きるべき人が儚くなり、こうして朽ちるのを待っている私はその気配すらない。悲しみに満ちている。
毎夜、お湯の熱さに自分の身体の冷たさを知り、
毎夜、お湯の柔らかさに今日も生き延びた尊さに涙が落ちる。
涙が落ちる。