moratorium

うってつけの日々

蕀とおせっかい

蕀の道を歩き続けている気分。
ずたずたに皮膚は引き裂かれ、裂傷だらけ。痛みに身がすくんで、脳が進むのを拒否してしまう。それでも、一握りの希望と、意地で1歩を踏み出してみたが、そこにあるのは絶壁。進めない。引き裂かれながら、道を戻るしかない、そして別の道を探さなくては。肌は裂け、傷口は腐りかけている。そんな状態で、ふと思う。

私はいったい何を目指して、蕀の道を歩いていたのか。別の道を行って、私は何を得たかったのか。

満身創痍、支えてきた意志が揺らぐ。もうこれ以上はどこにもいけないね。そこから動けない。だってどうしたらいいのか分からないものね。

蕀のなかに取り残されて、絶望に似たものを抱えて私は座り込んでいる。わりと長く。
一瞬ね、あなたが必要だと、引き上げてくれた人がいたの。様々な優しい言葉をくれて。
でも嘘だった。酷いことをされた。ここにいたらもっと恐ろしいことになると確信している。
だから逃げ出した。そして、ほかに行くところも分からなかったから、私は蕀のなかに戻った。新たに深い傷を負いながら。

蕀の道の先に、眠れる森の美女でもいればいいのに。お城の魔法もそうしたら解ける。お姫様も目を覚ます。ハッピーエンド??とにかくその場はハッピー?でももしかしたら、お姫様は目を覚ましたくないかも。夢のなかで恋人をつくって、そちらで幸せに力強くいきているかも。
そうしたら面白いけど。だからやっぱり私はお城を目指して蕀の道を歩き続けなければならない。もう辟易としてきているのだけどね。

そんなこんなな状態が続いています。
どうしたらいいんだろう。
呪いのように吐き続けている。
傷付いているんだ。癒せるところに行きたい。
相変わらずベッドに臥して、そうして毎日を無為に過ごしてる。傷はどんどん腐っていくようだ。痛い以前に自分が傷になっていっている、そーゆー感じ。