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うってつけの日々

贈り物

誰かのために贈り物を選ぶ。とても尊く、美しいことですね。それが何の利害関係を内包しないという前提の下でだけれど。今日は友人のクリスマスプレゼントを選びました。人に物を贈るという行為は、とても緊張感がある。私は全く自分に自信がないのです。おそらく、承認された過去があまりないからだろうね。悲しいことに。しかし、一生懸命に選んだので、喜ばれたいです。素直に。

私の父は本当にコミュニケーションが下手で、ほとんど父親らしい愛情を示したことはない。だから私は父に愛された記憶がない。拒絶された記憶だけは腐るほどあるけれど。そんな父があるクリスマスに、家族にプレゼントを買ってきたことがありました。母には高級化粧クリーム、妹と私には、ネックレスを。私に贈られたそのネックレスは、シンプルなシルバーで月の形をしているものだった。父からの初めての贈り物。心の底から嬉しかった。今でもそれは、私の心の一部を支えるのです。愛されていなかったわけではないのではないのかと、その小さなネックレスが、私と父をつなぎます。